腎臓内科では、腎炎(蛋白尿・血尿等の尿異常)、ネフローゼ症候群、腎不全(腎機能の年齢相応以上の低下)などの診断と治療を行っています。
特徴
腎臓病の診断と進行予防、慢性腎不全の腎代替療法まで
腎臓内科では、腎炎(蛋白尿・血尿等の尿異常)、ネフローゼ症候群(大量の蛋白尿が排泄され浮腫で見つかることが多い)、腎不全(腎機能の年齢相応以上の低下)などの診断と治療を行っています。
腎臓病はゆっくりとした経過を取るものが多く、生活習慣病(高血圧・糖尿病・肥満など)の影響も強く受けるため、それまでの経過や検査結果、治療内容の情報も診断に重要です。外来の受診を希望される場合、検診結果(その通知書・できれば複数年にわたっての結果)を準備していただくか、あるいはかかりつけの先生に紹介状を書いていただき、前もって紹介元医療機関から当院地域連携センターを通じて受診予約されることをお勧めします。
腎炎の診断及び治療方針決定のため腎炎・ネフローゼ症候群の診療にあたっては腎生検を行っています(年間10~15件)。腎生検を安全に行うために、水曜日~翌週の木曜日のパス入院(9日間)を使用しています。その他、急激に腎機能が低下するなど必要と考えられる時には適宜腎生検検査を行っています。
さらに、歩行困難の方や、学業やお仕事で平日の病院への頻回の通院が困難な方で比較的腎機能が安定している方は、東区を中心に診療所の先生の協力のもとにCKD(慢性腎臓病)の医療連携を行い、年に1~2回当院での腎機能や合併症の検査・食事指導(栄養士による)・診察を行うシステムで、治療が中断しないようサポートしています。
また、慢性腎不全で腎機能が廃絶した状態では腎代替え療法として血液透析・腹膜透析治療を提案させていただきます。現在、透析センター(写真)の透析機械装置30台で、主として東区・北区の患者さんを中心に透析導入後の治療を続けていただいています。血液透析に使用する血管(ブラッドアクセス)の手術も当院で行っています。