2024年6月1日より新潟万代病院の院長に就任いたしました、宮坂大です。
前任の堂前洋一郎院長の後を継ぎ、この素晴らしい病院で患者様と地域社会に貢献できることを心より喜ばしく思っております。何とぞ宜しくお願いいたします。
また、堂前洋一郎前院長は、当法人である社会医療法人新潟臨港保健会の副理事長として、引き続き法人および新潟万代病院の発展に尽力されることとなりました。そのご尽力により、地域の医療サービスが一層向上することを期待しております。
当院の歴史は古く、1944年に通信省(のちの郵政省)の職域病院として、新潟逓信病院が古町に設立されました。1964年の新潟地震の影響で、1966年には現在の場所に新病院を移転しました。1982年には一般住民の方の受診も可能となり地域に根ざした病院として再出発し、1997年に現在の病院を建設しております。2015年には現法人である新潟臨港病院保健会に経営が譲渡され、名称を新潟万代病院に改称して10年目を迎えます。
新潟万代病院は52床の小さな病院ですが、利点としては職員全員の顔が見え、風通しの良いアットホームな環境を提供できることです。新潟一の交通の利便性を生かし、新潟大学や同法人の新潟臨港病院の協力を経て、日中を中心に急性期医療も担っております。整形外科・糖尿病/内分泌内科・循環器内科・消化器内科の常勤医がおり、乳腺外科・婦人科は主に大学からの出張医で診療にあたっております。2018年7月には関節再建センターを立ち上げました。新潟大学の整形外科教室は日本で4番目に創設されており、股関節手術の創成期から治療にあたってきた歴史がございます。この伝統を引き継ぎながら、股関節に特化した医療を提供しております。主に変形が大きい方には人工股関節を、若く変形の少ない寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)の方には臼蓋移動術を行っており、内科の先生方のご協力のもと、現在までに1500名以上の方が手術を受け、元気になっておられます。そして2024年7月からはロボットによる手術も開始いたします。これまで以上に、安全・確実な手術を行うことが可能です。ロボット導入に伴い、膝関節についても新潟大学と連携して、積極的に手術を実施します。
創設期からの理念にありますように、健診センターにおいても、人間ドックや定期健康診断を行い、地域で働く方や住民の方々の健康を守る役目を果たします。新潟の中心地、万代病院で楽しく健診を受けてみてください。
最後に、当法人には、患者権利章典というものがございます。医療は患者様中心であるべきです。患者様が自分の生命や健康に関わる医療情報を共有し、医療に主体的に参加できる患者様本位の医療を実現するため、当院が掲げております、「地域に信頼される病院」として、患者様に寄り添い、安心安全で思いやりのある医療を目指し、職員一同努力していく所存です。